木の建具のある暮らし|建具職人の手仕事と但馬の家づくり

投稿日:2026.04.17

みなさまこんにちは☺

七十二候では「虹始見(にじはじめてあらわる)」の頃。春の雨上がりに、ふわっと空に虹がかかる時季になりました。

ここ但馬でも、朝晩はまだ肌寒さが残るものの、日中は気温25度の予報。陽の光がぐっと力強くなっていて、外仕事では汗ばむほどの陽気です。朝と昼の寒暖差が大きい時季、皆さまどうぞご自愛ください^^

さて、今日は木の家の暮らし心地を静かに支えている「建具(たてぐ)」と、それをつくる建具職人さんの技についてお話しします。

 

■ 建具って、どんなもの?

「建具」と聞いて、すぐにピンとくる方は意外と少ないかもしれません。建具とは、戸や扉、障子、襖(ふすま)、窓の格子など、開け閉めして空間を仕切るもの全般のことです。

毎日何気なく手をかけている引き戸や、朝の光をやさしく通してくれる障子。実はこれらひとつひとつが、建具職人さんの手によってつくられています。

既製品のドアが多くなった現在の住宅では、あまり意識されなくなった存在かもしれません。でも、木の家にとって建具は「暮らしの顔」とも言える大切な存在なんです。

 

■ 建具職人の仕事


里やま工房のグループ会社「エス・ビレッジ株式会社」(HPはこちら)の自社工場である建具職人さんの工房を訪ねると、まず木の香りに包まれます。そして驚くのは、その作業の繊細さ。

引き戸ひとつとっても、枠の寸法をミリ単位で合わせ、溝をぴったり仕上げて、開け閉めがスーッと軽やかになるように調整します。この「スーッ」という感覚は、機械の精度だけではなかなか出せないもの。木の反りや伸縮まで見越して、ほんの少しの「遊び」を計算に入れているんですよね。

障子の組子(くみこ)も、一本一本の桟を正確な間隔で組んでいく難しい仕事です。格子のピッチが均一で美しい障子は、光の通し方まで違って見えます。

里やま工房では、家のデザインや部屋の雰囲気に合わせて建具職人さんと一緒に建具をつくっていきます。「ここは光をたくさん通したい」「この部屋は引き込み戸にして広く使いたい」。そんな暮らしのイメージを、建具の設計に落とし込んでいくんです。

 

■ 木製建具がもたらす5つの心地よさ

施工事例(2025年竣工):新築「みんなのバル」

木の建具が日々の暮らしにもたらしてくれるものは、見た目の美しさだけではありません。

まず、手ざわり。無垢の木でつくられた取っ手や引き手に触れると、アルミやプラスチックとは違う、やさしい温もりがあります。冬でもヒヤッとしないんです。

次に、音。木製の引き戸はスーッと静かに開きます。朝早く家族を起こさずにリビングへ出る、そんな場面でも気づかないくらいの静けさです。

そして、光。障子は直射日光をやわらかな拡散光に変えてくれます。カーテンやブラインドとは違う、部屋全体をふんわり明るくする光の質は、障子ならではの魅力です。

さらに、風の通り方。引き戸を半分だけ開けて風を通す、格子戸越しにゆるやかな風を楽しむ。木の建具は開口部の調整がしやすく、パッシブデザインとの相性がとてもよいんです^^

最後に、経年変化。木の建具は年月とともに色が深まり、手に触れる部分はつやが出てきます。毎日触れることで「育っていく」建具は、暮らしの一部として愛着がわいてきます。

 

■ 既製品にはない「ぴったり」

施工事例(2024年竣工):古民家再生「マ・チ・ヤ暮らし説明書」

里やま工房では古民家再生のお仕事もいただきますが、古い家は柱や鴨居の寸法がまちまちなことがほとんどです。既製品の建具では、どうしてもサイズが合わなかったり、雰囲気が浮いてしまったりします。

こんなとき、建具職人さんのオーダー建具が力を発揮します。現場で実測して、その家の寸法にぴったり合った建具をつくる。柱の色味に合わせて木材を選ぶ。古い家の趣を壊さずに、新しい建具がすっと馴染んでいく様子を見ると、やっぱり職人さんの仕事はすごいなと思います。

新築の場合でも同じです。間取りや天井高に合わせた建具は、空間に統一感を生みます。「なんだかこの家、落ち着くな」と感じる理由のひとつは、実は建具がきちんとつくられていることだったりするんですよね。

 

▪️受け継ぐ建具 ― 古民家再生と再利用

施工事例(2025年竣工):古民家再生「土にふれる」

古民家再生の現場では、建具や欄間を再利用することがあります。 以前の住まいで使われていた建具を、新しい暮らしに合わせた寸法に仕立て直す。 そこは職人の手仕事の出番です。 ご家族の思い入れが詰まったものを、次の暮らしにもそっと引き継いでいきます。

欄間は、樹脂ガラスでサンドして埃が被らないようにし、 額縁のようにディスプレイすることも。 古いものが持つ味わいが、新しい空間のなかでふたたび息づく。 そんな再利用のかたちも、木の家ならではの楽しみです。

 

■ 建具が「間」をつくる

施工事例(2025年竣工):古民家再生「モダンセッション」

日本の住まいには「間(ま)」という独特の感覚があります。部屋と部屋のあいだ、内と外のあいだ。建具はその「間」を自在に調整する道具です。

引き戸を全開にすれば大きなひと続きの空間になり、閉めればそれぞれの部屋として使える。この柔軟さは、引き戸文化ならではのもの。開き戸(ドア)が主流の洋風住宅では得にくい暮らしの豊かさです。

子どもが小さいうちは大きなワンルームとして使い、成長したら建具で仕切って個室にする。そんな「将来の変化に対応できる間取り」も、建具があってこそ実現します^^

里やま工房では、お客さまの暮らし方を伺いながら、建具の種類や配置を一緒に考えていきます。

ぜひモデルハウスで、引き戸を引いてみてください。スーッという開き心地、障子越しの光のやわらかさを、ご自身の手と目で体感していただけたらうれしいです。

 

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木の建具の手ざわりや光の質感を、実際の住まいで体感してみませんか?

里やま工房のモデルハウスでは、室内の空気感、自然素材の質感、家事動線の工夫を、ゆっくりご覧いただけます。
「まだ具体的じゃないけれど…」そんな段階でも大歓迎です。

 


古民家再生や、新築・改築リフォームのご相談も随時受付中です♪
里やま工房のこれまでの家づくりの実例や、実際の空気感をぜひご覧ください。

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