古民家再生という選択|リノベとは何が違うの?
みなさまこんにちは☺
七十二候では「牡丹華(ぼたんはなさく)」の頃。華やかな牡丹の花が咲き誇り、春の庭がいちばん艶やかに彩られる時季です。

モデルハウスの玄関前では、今年もタイツリソウが咲いてくれました。冬のあいだは地上部がすっかり枯れてしまうので、毎年「今年はちゃんと出てきてくれるかな…」とそわそわするのですが、春になるとちゃんと芽吹いて、ぷっくりとしたハート型のお花を連ねてくれます。宿根草ってけなげですよね^^
さて、今日は最近お問い合わせが増えている「古民家再生」について少しお話しします。
■ そもそも「古民家再生」とは

古民家再生というのは、伝統的な構法で建てられた古い民家の骨組みや素材を活かしながら、現代の暮らしに合うように手を入れていく工事のことです。
ここで大切なのは、「壊して新しくする」のではなく、「残すべきものを見極めて、活かす」という考え方なんです。太い梁、黒光りする柱、土壁の風合い——何十年、何百年と時を重ねてきた素材には、新しい材料ではつくれない味わいがあります。
里やま工房では、こうした古い家の「骨」と「肌」をできるだけ残しながら、安心して暮らせる強さと、断熱・設備の快適さを備えた住まいへと再生することを大切にしています。もちろん現在の耐震基準はしっかりクリアしますが、数値だけを追いかけるというよりは、その家の構造や素材の持ち味を活かしながら、暮らし全体のバランスを見て判断していくという考え方です。
■ 「古民家再生」と「リノベーション」、何が違うの?

施工事例(2024年竣工):古民家再生「マ・チ・ヤ暮らし説明書」
お問い合わせでいちばん多いのが、この質問です。どちらも既存の建物に手を入れる工事ですが、目的やアプローチが違うんです。
◇ リノベーションは、築年数の経った住宅全般を対象に、断熱性や耐震性、間取りの機能性を「現代の暮らしの水準」に引き上げることが主な目的です。性能の向上と利便性に重きを置いた改修ですね
◇ 古民家再生は、伝統的な構法で建てられた木造住宅が対象。太い柱や梁、土壁の風合いといった「その建物が積み重ねてきた時間の価値」を継承しながら、現代でも安心して暮らせる住まいによみがえらせることに主眼を置きます
ざっくり言えば、「快適性・利便性の向上」が目的ならリノベーション、「歴史ある空間の趣を活かしたい」なら古民家再生、という違いがあります。
ただ、里やま工房の古民家再生では、歴史や趣を残すことだけでなく、快適性や現代的な利便性もしっかり両立させることを大切にしています。古い梁の美しさはそのままに、断熱や設備、家事動線は今の暮らしに合わせてきちんと整える。「懐かしいけれど、ちゃんと快適」——そんな住まいを目指しているんです。
だからこそ、構造をきちんと読み解ける設計士の目と、大工の技術、伝統構法への深い理解が欠かせません。
■ 快適な暮らしを目指すからこそ、丁寧に手をかける

古民家再生でよくいただくのが、「どのくらいの工事になるの?」というご質問です。
これは建物の状態や、どんな暮らしを目指すかによって本当にさまざまなので、一概にはお伝えしにくいところではあります。ただ、ひとつ確かなのは、快適に長く暮らせる住まいをつくろうと思ったら、それなりにしっかり手をかける必要があるということです。
構造の安全性を確保して、断熱や設備を今の暮らしに合わせて整えて、家事動線も見直して——これは新築でも再生でも変わりません。「気持ちよく暮らしたい」という思いに応えるには、きちんとした工事が必要になる。ごく当たり前のことなんですが、古民家だとつい「直す=手軽」というイメージを持たれることもあるので、ここは正直にお伝えしておきたいなと思います。
私たちとしては、せっかく再生するなら暮らしの質をしっかり上げるところまでやりきりたいという思いがあるんです。中途半端に手を入れて、数年後にまた不具合が出てしまっては、お客様にとっても残念ですから。
その上で、新築では決して手に入らない空間——太い丸太梁の迫力、長い年月を経た木の色艶、土壁の奥行きのある質感——そういう「時間がつくった価値」を暮らしに取り込めるのは、古民家再生ならではの魅力なんですよね。
費用のことは、建物の状態を見させていただいた上で、具体的にご相談させてください。
■ 但馬・京丹後エリアの古民家再生で大切なこと

但馬や京丹後には、まだまだ立派な古民家がたくさん残っています。ただ、この地域ならではの注意点もあるんです。
まず、雪です。冬の積雪荷重に耐えられる構造になっているか、屋根の状態はどうかという点は、必ず確認が必要です。
次に、湿気。日本海側の気候は湿度が高く、床下の換気や防湿の対策がとても重要になります。土台が傷んでいるケースも少なくありません。
そして、地盤。古い建物は基礎が石場建てになっていることが多く、現代の基準に合わせた基礎の補強や、場合によってはやり替えが必要になることもあります。
こうした地域の気候風土を熟知した上で、一棟一棟に向き合うことが、但馬・京丹後での古民家再生には欠かせないと私たちは考えています。
■ 「気になる古民家がある」——その段階でぜひご相談を
「まだ買うかどうかも決まっていないけれど、気になる物件がある」「実家の古い家をどうにかしたい」——そんな段階でも、まったく構いません。
むしろ、早い段階でご相談いただいたほうが、再生に向いている建物かどうかの判断ができますし、資金計画も立てやすくなります。
古民家再生は、家づくりのなかでもとくに「出会い」の要素が大きい分野です。建物との出会い、素材との出会い、そしてつくり手との出会い。その最初の一歩を、里やま工房がお手伝いできたらうれしいです^^
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里やま工房のモデルハウスでは、室内の空気感、自然素材の質感、家事動線の工夫を、ゆっくりご覧いただけます。
「まだ具体的じゃないけれど…」そんな段階でも大歓迎です。
古民家再生や、新築・改築リフォームのご相談も随時受付中です♪
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