どんど焼き

投稿日:2010.01.18

1月14日 辺りが暗くなる夕刻
人々の歓声と共に、パンッパンッ、バチッバチッ 大きな音が周りを囲む山々に
こだまします。
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ここは豊岡市出石町坪口 
二十数件しかないこの小さな集落で、昔からの形をそのままに
代々そこに暮らす人々の手によって受け継がれてきた 『どんど焼き』
小正月の行事で、正月の松飾りや注連縄、書き初めなどを家々から持ち寄り、
どんどの火で燃やす火祭りです。
どんどの火にあたると1年間風邪を引かないとか、書き初めが高く上がると
字が上手になるなど、様々な言い伝えがあります。
現代でも簡素化した形で残されている所は多くありますが、
これ程大きなものは最近はあまり見かけません。
中心に松の木を立て、周りを数十本の竹で囲み、中に藁を入れます。
高さは6~7mにもなり、火が放たれるとその勢いは10m以上にもなります。
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人々にはお神酒が振舞われ、火の灯りが無病息災を祈る人達の顔を
赤く染めます。
火は穢れを浄め、新しい生命を生み出します。竹の爆ぜる音は災いを退け、高く上る煙に乗って
正月の神様が帰ります。

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