家を支える基礎工事|地盤と向き合う、但馬の職人仕事

投稿日:2026.06.19

みなさまこんにちは☺

七十二候では「梅子黄(うめのみきばむ)」の頃。梅の実がだんだんと黄色く色づき、梅雨のしっとりとした空気の中で静かに熟していく時季です。

先日、実家の梅の木から今年もたっぷり収穫できたと母から連絡が来て、ありがたく分けてもらいました。

我が家の梅仕事、今年のメインは息子が大好きな「梅コーラ」。2.5キロ分を仕込みました。「梅コーラ作るよ」と声をかけると、息子が「やる!」と言って一緒にお手伝いしてくれて♩ 梅のへたを取る作業を黙々とやってくれる姿が、なんだかとてもかわいかったです^^

梅干しは、毎年母が漬けてくれたものをいただいています。あの酸っぱさとやわらかさが本当に好きで、母の梅干しはやっぱり特別なんですよね。ありがたいなあと、瓶を開けるたびに思います。
2.5キロ仕込んでも梅がまだ余ったので、ご近所にもお裾分けを。こういうやりとりができるのも、田舎暮らしの豊かさだなあと感じます。季節の仕込み仕事って、作業そのものの時間もなんだか豊かなんですよね^^

明日から梅雨空が続きそうですね。今日はまだ降らずに持ってますが、梅雨らしい湿度を感じます。

さて今日は、家づくりの工程の中でも「あまり話題にならないけれど、じつはとても大切」な、基礎工事についてお話ししようと思います。

 

■ 基礎って、何をしているの?

※基礎工事の様子

施工事例(2025年竣工):古民家再生「土にふれる」

家の基礎とは、建物と地面をつなぐ土台のことです。

上に建つ家の重さをしっかり受け止め、地盤に均等に伝える。地震のときには揺れに耐えながら、家が傾いたり沈んだりしないよう支える。基礎はそういった役割を担っています。

里やま工房では新築はもちろん、古民家再生や改築工事もたくさん手がけてきました。「古い家を活かしたいけれど、基礎は大丈夫なの?」「改築のとき、基礎はどうなるの?」——そういったご不安の声をお客様からよく聞きます。

既存の基礎をどこまで使えるか、補強が必要かどうか、場合によっては新たに打ち直すことが最善かどうか。古民家再生や改築では、一棟一棟の状態を丁寧に確認しながら判断していきます。新築とはまた違う難しさがありますが、だからこそ現場をよく知った工務店に相談していただくことが大切だと思っています。

完成した家には隠れてしまって見えなくなりますが、家の耐久性や安全性は基礎の良し悪しに大きく左右されます。新築でも、古民家再生でも、「見えなくなるからこそ、しっかりとつくる」——これが里やま工房の変わらない姿勢です。

 

■ 地盤調査から始まる家づく

基礎工事の前に欠かせないのが、地盤調査です。

その土地の地面がどのくらいの強さを持っているかを調べる作業で、「スウェーデン式サウンディング試験」という方法がよく使われます。細い棒を地中に押し込みながら、地盤の固さを測定していきます。

地盤が弱い場所に家を建てると、長年かけて地盤が沈下し、家が傾いてしまうことがあります。これを「不同沈下(ふどうちんか)」といって、ドアが開かなくなったり、壁にひびが入ったりする原因になります。

地盤調査の結果によっては、地盤改良工事が必要になることも。費用がかかる工程ですが、家の寿命を左右する根っこの部分なので、里やま工房では必ず丁寧にお伝えして、適切な対応をとるようにしています。

 

■ 布基礎とベタ基礎、何が違うの?

※ベタ基礎工事の様子

施工事例(2026年竣工):改築「繭(まゆ)とレッスン」

基礎の形状には、大きく「布基礎(ぬのきそ)」と「ベタ基礎」の2種類があります。

「布基礎」は、壁の下だけに連続した基礎を設ける方法です。かつての木造住宅に多く用いられてきた形式で、床下に地面が露出する構造になります。古民家ではこの布基礎が多く残っており、再生工事の際に状態を確認することも多いです。

「ベタ基礎」は、床下全面をコンクリートで覆う方法です。建物の荷重を面全体で受け止めるため、地盤への負担が分散されます。床下が密閉されるので湿気が地面から上がりにくく、シロアリの侵入経路も少なくなるのも大きなメリットです。

里やま工房では、新たに基礎を打つ場合は基本的にベタ基礎を採用しています。雨や雪が多く、湿気の影響を受けやすい但馬・京丹後の気候においては、床下の防湿という点でもベタ基礎が家を長持ちさせるのに向いていると考えているからです。古民家再生の場合も、既存基礎の状態や建物の計画に応じて、ベタ基礎への打ち替えや補強をご提案することが多くあります。

 

■ 但馬の地盤と気候の特性

但馬・京丹後エリアは、山から流れる川が運んだ土が堆積した平野部が多いエリアです。こうした「沖積地(ちゅうせきち)」と呼ばれる場所は、地盤が比較的柔らかいことがあります。

また、日本海側の気候から冬の積雪も多く、家への荷重が大きくなることも基礎設計に影響します。さらに梅雨の時期には地中の水分量が増えるため、排水や防湿への配慮も欠かせません。

地域の気候と地質の特性を知った上で設計・施工する。これが、地域に根ざした工務店の強みだと思っています^^

 

■ 見えなくなるからこそ、丁寧に

施工事例(2025年竣工):古民家再生「土にふれる」

基礎工事が終わると、その上に土台が置かれ、壁が建ち、床が張られていきます。最終的に基礎はすっかり隠れて、住んでいる間は目にすることがありません。

でも、その家が何十年も建ち続けられるかどうかは、この見えない基礎にかかっています。

里やま工房が大切にしてきたことの一つが、「見えなくなる部分こそ、手を抜かない」という姿勢です。基礎に限らず、断熱材の施工、構造材の接合部、防水処理——どれも完成後には見えなくなりますが、その積み重ねが「長く安心して暮らせる家」をつくります。

見学会やモデルハウスでは、なかなか基礎の話をする機会は少ないのですが、ご興味がある方はぜひ聞いてみてください。喜んでお話しします^^

 

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家づくりの「見えない部分」まで、じっくり聞いてみませんか?

里やま工房のモデルハウスでは、室内の空気感、自然素材の質感、家事動線の工夫を、ゆっくりご覧いただけます。
「まだ具体的じゃないけれど…」そんな段階でも大歓迎です。

 


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