つづく、家。|里やま工房が大切にしてきた家づくりの想い
みなさまこんにちは☺
七十二候では「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」の頃。春から夏にかけて響いていた雷が収まり、台風の季節もひと段落して、ひんやりとした空気が流れはじめる時季です。

先日、息子の登校に付き添って歩いた朝のこと。川の土手一面に彼岸花が群生していて、その美しさに思わず足が止まりました。「わー!」と声をあげる子どもたちと一緒に、しばらくその景色を眺めていたのですが、植物というのは本当に季節に正直に生きているんだなと、あらためてしみじみ感じた、幸せな時間でした。
夜になると、虫の音もずいぶん涼やかに聴こえてきます。「秋めく」という言葉がしっくりくる、大好きな季節がやってきました^^
さて、今日は少し立ち止まって、里やま工房がずっと大切にしてきた「家づくりの想い」そのものについてお話ししたいと思います。
■ 「人間、空間、時間」を結ぶ家づくり
里やま工房の家づくりには、いつも「人間」「空間」「時間」という3つの要を大切にしています。
暮らす人が違えば、家族の形も、日々の過ごし方もひとつとして同じものはありません。だからこそ私たちは、まずご家族一組一組の暮らしにじっくり耳を傾けることから家づくりを始めます。窓から見える遠くの山や庭の草花、そして家族の姿。そうした「空間」の変化を楽しめる家であること。そして、但馬・丹後に多く残る昔ながらの木造住宅のように、家族の風景や思い出とともに、何十年も「時間」を重ねていける家であること。
この3つを結ぶことが、私たちの家づくりの一番の軸になっています。
▶︎ 里やま工房のコンセプトは、こちらでもう少し詳しくご紹介しています。 https://www.satoyamakobo.com/concept/
■ 自然の力を借りる、という選択
日本は国土の68%が森林で、そのうち40%が人工林という、実は森林資源の豊かな国です。ところが安価な外材の流通で国内の林業は元気を失い、山の手入れも行き届きにくくなってきました。里やま工房が国産無垢材にこだわり続けているのは、木の香りや調湿性能はもちろんですが、その先にある山の風景を守ることにもつながっていると考えているからです。漆喰もまた、平安の昔から日本で使われてきた素材。吸放湿性が高く、強アルカリ性でカビや菌の繁殖を防ぐなど、現代の暮らしにもしっかり応えてくれます。
素材だけでなく、設計の工夫でも快適さをつくっています。里やま工房が採用しているパッシブデザインは、敷地・太陽・風という自然の力をうまく取り込み、エアコンなどの機械設備に頼りすぎずに快適な室内環境をつくる設計手法です。日本海側特有の、午前は北風・夕方は南風という但馬・丹後の風の流れを読み、夏は涼しく、冬は日差しでやさしく暖まる。そんな暮らしを、間取りの段階からご提案しています。
▶︎ 里やま工房の家づくりについては、こちらもあわせてご覧ください。 https://www.satoyamakobo.com/concept/
■ 古民家再生という原点
施工事例(2024年竣工):古民家再生「マ・チ・ヤ暮らしお説明書」
里やま工房が古民家再生を手がけるようになったのには、ひとつの原点があります。代表がまだ中学生だった頃、阪神淡路大震災で被災した明石の、200年以上前の酒蔵が再生されたという話を耳にしたそうです。周りの建物が数多く倒壊するなか、その酒蔵は躯体が奇跡的にゆがまず、見事に再生された。古くてもしっかり直せば新築以上の仕上がりになる、貴重な木材と木組みを活かして再生できる仕事があるんだ、と子供心に感動したのだと聞いています。
その後、ドイツでの一年間の留学生活で目にした、電柱が地中化され、石畳みや古い建物を改修しながら大切に使い続けている街並み。小さな街に行っても景観が統一されていることに、子供ながらに感動したそうです。「誰が見ても、日本の木の家だとわかる家であるべきだ」という里やま工房の理念は、そうした経験の積み重ねから生まれています^^
▶︎ 代表のこれまでの歩みは、こちらでもう少し詳しくご紹介しています。 https://www.satoyamakobo.com/ceo-story/
■ 地域に根ざす工務店として
里やま工房では、年に4回「里やま新聞」も発行しています。暮らしに寄り添いながら働いている私たちだからこそお伝えできることがあるはずだと、代表の建築への想いや暮らしにまつわる話題を綴った情報誌です。豊岡・日高・朝来・久美浜・香住・村岡・峰山・八鹿・竹野・城崎と、但馬・京丹後の各地のお店にも置かせていただいています。
▶︎ 里やま新聞は、こちらからもご覧いただけます 。
https://www.satoyamakobo.com/newspaper/
流行や目先の金額だけを見て、無国籍な素材で仕上げるのではなく、昔ながらの素材と様式で、現代の暮らしに合った木の家をつくること。地域工務店の二代目として、その考え方を基本理念に、小さなリフォームから古民家再生まで、これからも但馬・京丹後の暮らしに寄り添い続けたいと思っています。
■ おわりに
「つづく、家。」という言葉に込めているのは、家そのものが長く続くことだけでなく、そこに暮らす人々の時間や、地域の風景が、これからもずっと続いていってほしいという想いです。国産無垢材や漆喰、パッシブデザイン、古民家再生。ひとつひとつの取り組みの根っこには、いつもこの想いがあります。
これからも里やま工房は、この考え方を大切に家づくりを続けてまいります。
これまで長く、代表やスタッフの話に耳を傾け、お客様の暮らしに身近に触れてくる中で、里やま工房が大切にしているものが、少しずつ自分の中にも積み重なっていくのを感じてきました。今日この記事を書きながら、あらためてそのひとつひとつを言葉にできたことを、うれしく思っています^^
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里やま工房が大切にしてきた考え方は、言葉だけでなく、ぜひ実際の空気感で確かめていただきたいと思っています。
里やま工房のモデルハウスでは、室内の空気感、自然素材の質感、家事動線の工夫を、ゆっくりご覧いただけます。 「まだ具体的じゃないけれど…」そんな段階でも大歓迎です。
古民家再生や、新築・改築リフォームのご相談も随時受付中です♪
里やま工房のこれまでの家づくりの実例や、実際の空気感をぜひご覧ください。
お待ちしております☺
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