パッシブデザインとは|エアコンに頼らない涼しい家づくり

投稿日:2026.06.05

みなさまこんにちは☺

七十二候では「蟷螂生(かまきりしょうず)」の頃。小さなカマキリの赤ちゃんが草の葉の上に現れはじめる、いのちの力強さを感じる時季です。

ここ但馬でも、昨日ついに近畿地方が梅雨入りしました。とはいえ、今のところそこまでじめっとした感じはなく、台風が過ぎたあとの曇り空がここ数日続いています。モデルハウスの周辺集落ではアジサイが色づきはじめて、少しずつ梅雨らしい景色になってきました。

「梅雨」というと鬱陶しいイメージが先に立ちがちですが、空梅雨は空梅雨で田畑の農作物に大きな影響が出ますし、山の水源にとっても大切な恵みの雨。昨今は四季の巡りそのものがずいぶん変わってきたなと感じることも多いですが、だからこそ「梅雨らしい梅雨」がちゃんと来てくれるのは、ありがたいことだなと思います^^

さて、今日はそんな梅雨どきにぴったりの話題、「パッシブデザイン」についてお話しします。じめじめする季節、エアコンとの付き合い方が気になる方も多いのではないでしょうか。

 

■ パッシブデザインってなに?

パッシブデザインとは、太陽の光や熱、風の流れ、周囲の緑といった「自然の力」を設計に活かして、機械にできるだけ頼らず快適に暮らすための考え方です。

「省エネ住宅」というと、断熱材をたくさん入れて高性能なエアコンをつける……というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。でもパッシブデザインは、もっと手前のところ──家そのものの形や向き、窓の位置や大きさで、暑さ寒さをやわらげようという発想なんです。

 

■ 但馬・京丹後の気候とパッシブデザインの相性

但馬・京丹後エリアは、冬は雪が多く、夏は高温多湿になる地域です。この寒暖差の大きい気候だからこそ、パッシブデザインの効果が発揮されます。私たちが大切にしているポイントをいくつかご紹介しますね。

◇ 深い軒で夏の陽射しを遮る
夏の太陽は高い角度から差し込むため、軒を深く出すことで室内への直射日光をカットできます。一方、冬の低い太陽光は軒の下をくぐって室内に届く。季節によって自然に「遮る」と「取り込む」を切り替えてくれるんです。

◇ 風の通り道をつくる窓の配置
但馬は夏の夕方になると山から涼しい風が下りてきます。その風の流れを読んで、対面する位置に窓を設けることで、エアコンなしでも心地よい室内環境をつくれます。高い位置の窓から熱気を逃がす「重力換気」も効果的です。

◇ 土壁・漆喰の調湿効果
自然素材の塗り壁は、湿度が高いときには水分を吸い、乾燥したときには放出してくれます。但馬の蒸し暑い夏に、壁が「天然の除湿器」として働いてくれる。これはビニールクロスの壁にはない大きなメリットです。

◇ 土間の蓄熱・蓄冷効果
土間のある暮らしも、パッシブデザインの一部です。土間は夏場ひんやりとした冷たさを保ち、素足で歩くと気持ちがいい。冬場は薪ストーブの熱をじわじわと蓄えて、火を落としたあとも温かさが続きます。

【夏】

【冬】

里やま工房の「パッシブデザイン」について詳しくはこちら

 

■ 「エアコンゼロ」ではなく「エアコンに頼りすぎない」

誤解のないようにお伝えしたいのですが、パッシブデザインは「エアコンを使わない家」ではありません。近年の猛暑を考えると、エアコンは命を守る設備です。

大切なのは、家の設計でできることを最大限やった上で、足りない部分を機械で補うという順序。パッシブデザインがしっかりできている家は、エアコンの稼働時間が短くて済む。つまり光熱費も抑えられますし、機器への負担も少ないんですよね。

里やま工房のお施主さまからは、「夏場、帰宅してもモワッとしない」「エアコンを1台つけるだけで家全体が涼しい」というお声をよくいただきます^^

 

■ 里やま工房のパッシブデザイン実例

施工事例(2023年竣工):改築「本質の物差し」

里やま工房では、すべての家づくりにパッシブデザインの考え方を取り入れています。

◇ 敷地調査で風向き・日照を読む
設計の最初の段階で、その土地の風の流れや周辺の日照条件を丁寧に調査します。隣家との距離、前面道路の方角、周囲の山や木の位置──これらを読み解いた上で、窓の位置や建物の向きを決めていきます。

◇ 庇・軒・植栽のトータルデザイン
夏の日差しを遮るのは軒だけではありません。落葉樹を南側に植えれば、夏は葉が茂って日陰をつくり、冬は葉が落ちて光を通してくれる。自然の力を借りたデザインは、見た目にも美しい暮らしを生み出します。

◇ 無垢材+自然素材の相乗効果
無垢の木のフローリングは、夏でもベタつかずサラサラとした肌触り。漆喰壁の調湿効果と合わせることで、数値には表れにくい「体感の涼しさ」が生まれます。

 

■ まとめ:自然と暮らす家づくりという選択

パッシブデザインは、特別なことではありません。昔の日本の家が当たり前にやっていたことを、現代の技術と組み合わせて再構築したもの。但馬・京丹後の気候風土を知り尽くした地元の工務店だからこそ、この土地に合ったパッシブデザインをご提案できると考えています。

「夏、本当に涼しいの?」── そんな疑問は、ぜひモデルハウスで体感してみてください。エアコンを切った状態でも、風と素材の力でどれだけ心地よいか、きっと驚かれると思います。

 

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これから夏本番を迎える前に、「エアコンに頼りすぎない家」の心地よさを体感してみませんか?

里やま工房のモデルハウスでは、室内の空気感、自然素材の質感、家事動線の工夫を、ゆっくりご覧いただけます。
「まだ具体的じゃないけれど…」そんな段階でも大歓迎です。

 


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里やま工房のこれまでの家づくりの実例や、実際の空気感をぜひご覧ください。

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