木は生きている|無垢材の家と「含水率」の話
みなさまこんにちは☺
七十二候では「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」の頃。蚕が桑の葉を盛んに食べ始める、生命の営みが満ちてくる時季です。

本日のモデルハウス:ウッドデッキからの景色
ここ但馬では、しばらく晴れの日が続いて気持ちのいい毎日だったのですが、昨日からまとまった雨になりました。
一気に空気が湿り気を帯びて、「ああ、梅雨がもうすぐそこまで来ているんだなあ」と感じます。こういう天気の変わり目に木の家のなかにいると、じめっとした外の空気とは違って、室内がすっと穏やかなんです^^
さて、今日はまさにその「木と湿気」にまつわるお話。無垢材の家づくりに欠かせない「含水率」という言葉を軸に、木という素材の奥深さをお伝えしたいと思います。
■ そもそも「含水率」って何?
「含水率(がんすいりつ)」とは、木のなかにどれくらいの水分が含まれているかを表す数値です。
山に立っている生きた木は、含水率が100%を超えることもあります。木の重さと同じだけ、あるいはそれ以上の水を蓄えているんですね。そのままでは当然、家の材料としては使えません。しっかりと乾燥させて、含水率を下げてから使う必要があります。
構造材として使うときの目安は、一般的に含水率20%以下。内装材であれば15%以下が理想と言われています。この数値まで下がった木は、反りや割れが起きにくく、強度も安定します。
■ 木材はなぜ「乾燥」が大切なのか

乾燥が不十分な木材を使ってしまうと、建てたあとに木が縮んだり、反ったり、隙間ができたりすることがあります。床鳴りの原因になることもあるんです。
だからこそ、家づくりに使う木材は、時間をかけて丁寧に乾燥させる必要があります。天日と風にさらして自然にゆっくり乾かす方法もあれば、専用の乾燥機を使って効率的に含水率を下げる方法もあります。それぞれに特徴があり、木の種類や用途、工期に応じて使い分けられています。
いずれの方法でも大切なのは、「ちょうどいい含水率」に仕上がっているかどうか。ここに、木材を扱うプロの経験と判断が活きてくるんですよね。
■ 梅雨どきの無垢材——「動く」のは自然なこと

無垢材の家に暮らしていると、季節によって木が微妙に変化することに気づきます。
梅雨どきは空気中の湿度が高くなりますから、木が水分を吸って少し膨らむ。逆に冬場は乾燥するので、木が水分を放出してわずかに縮む。建具の開き具合がちょっと変わったり、床板のあいだの隙間が季節で広がったり縮んだりする。
これを「不具合」と思うか、「木が呼吸している証拠」と受け取るか。無垢材の家に暮らすうえで、ここはとても大事なポイントです。
実はこの「呼吸」が、室内の湿度を自然に調整してくれているんです。湿度が高いときは吸い、乾燥しているときは放出する。エアコンや除湿機に頼りきらなくても、木の家の室内はどこか穏やかで心地よい。それは、木が湿度の「調整役」になってくれているからなんですね^^
■ 「国産材」を使う意味
里やま工房が国産の無垢材にこだわる理由のひとつは、日本の気候風土のなかで育った木は、日本の湿度や気温の変化に馴染みやすいということです。
但馬は冬に雪が多く、夏は湿度が高い。この寒暖差・乾湿差のある環境で育った木には、その気候に適応してきた強さがあります。外国で育った木が悪いわけではありませんが、地元の気候を知っている木を使うことには、理にかなった安心感があると思うんです。
そしてもうひとつ、国産材を使うことは、日本の山を守ることにもつながります。木を伐って、使って、また植える。このサイクルを回していくことで、森が健全に維持される。家づくりが森づくりにつながっていく——里やま工房が大切にしている考え方のひとつです。
国産材への熱い想いを代表の池口が語っている記事はこちら⬇️

■ 木を知ると、暮らしがもっと楽しくなる

無垢材の家は、年月とともに表情を変えていきます。
上の写真では、天井に使われているのは長い年月を経た古材。深く落ち着いた色合いが、時間の積み重ねを物語っています。一方、床に張られているのは新しい杉の無垢材。まだ白っぽく、明るい表情をしています。
同じ「木」なのに、こんなにも違う。でも、どちらにもそれぞれの美しさがあるんですよね。
この明るい床も、家族が暮らしていくなかで少しずつ飴色に変わっていきます。よく歩く場所にはやわらかな艶が出て、日の当たる場所とそうでない場所で色合いに違いが生まれる。いつか天井の古材のような、深い味わいを帯びていくはずです。
それは「劣化」ではなく、その家だけの「味わい」。合板やビニールクロスでは決して生まれない表情です。
含水率のこと、木の呼吸のこと、季節による変化のこと。こうした木の性質を少し知っておくだけで、無垢材との暮らしがぐっと豊かになると思います。
「あ、今日は湿度が高いから建具がちょっときついな」「冬になったら床の隙間が広がるかも」——そんなふうに、家と季節の関係を感じながら暮らせることが、木の家ならではの楽しみだと私たちは思っています^^
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梅雨を前に、木と湿度の関係が気になってきましたか?
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