【現場ブログ】コテが生む壁の表情|左官職人の手仕事

投稿日:2026.03.20

みなさまこんにちは☺

七十二候では「雀始巣(すずめはじめてすくう)」の頃。 雀が一本一本、枝を運んで巣をつくり始める、春の穏やかな時季です。

但馬の空も、このごろは日中の日差しがやわらかく、現場に向かう道中、どこかうれしい気持ちになります^^
そんな季節の中でも、木造住宅の現場では今日も職人の手仕事が、静かに、着々と進んでいます。

 

■ コテ一本が生む、壁の表情

漆喰、聚楽壁、土壁——
里やま工房の家づくりには、塗り壁が欠かせません。

同じ素材を使っても、コテの動かし方、力加減、塗り厚の調整で、まったく違う表情の壁が生まれます。 なめらかな仕上げ、やさしい凹凸、土壁らしいおおらかな質感。 どれも、左官職人のコテさばきひとつで決まります。

実は私自身、以前DIYで漆喰を塗ったことがあります。 やってみると、見ているときの何倍も難しい。
ムラなく均一に伸ばすだけでも四苦八苦するのに、職人さんはサッサッとリズミカルに、しかも美しく仕上げていく。 その手元を間近で見たとき、「これは本当にすごい技術だ」と心の底から思いました。

「壁は生き物みたいなもの。乾く前の数分が勝負」

職人の手は、力強いのに、どこまでも繊細。 一面一面の壁に、長年の経験で培われた感覚が宿っています。

 

■ 呼吸する壁がつくる、快適な空気

このブログでも繰り返しお伝えしてきた内容になりますが、あらためて。 漆喰や聚楽などの自然素材の壁には、調湿性や消臭効果があると言われています。

湿気の多い夏には余分な水分を吸い、乾燥する冬には潤いを放出する。 ビニールクロスとは違い、室内の空気をやさしく整えてくれるのです。

但馬・京丹後の気候は、夏の湿気と冬の乾燥、そして日本海側特有の雪。 この地域で長く快適に暮らすために、「呼吸する壁」はとても理にかなった選択です。

それは素材の力であり、その素材を活かす職人の技でもあります。

 

■ 一層目から仕上げまで、塗り重ねる仕事

塗り壁の仕事は、仕上げの一層だけではありません。 下地処理から始まり、何度も塗り重ねていく工程の積み重ねが、美しい表面をつくります。

里やま工房の戸建て建築では、内壁も外壁も塗り壁を採用することが多く、その全体を2名ほどの職人さんで仕上げていきます。 季節や天候にもよりますが、だいたい1ヶ月〜1ヶ月半ほどかけて、一棟まるごと丁寧に塗り上げる。 広い面積を、少人数で、妥協なく。あらためて考えると、本当に根気のいる仕事です。

壁の角、窓まわり、天井との取り合い。完成すれば当たり前のように見える部分も、職人が一箇所ずつ丁寧に整えた結果です。

派手ではないけれど、確かな技術が、今日もこの現場に積み重なっています。

 

■ 壁に宿る、職人の静かな誇り

塗り壁の現場では、派手ではないけれど、確かな技術が日々積み重ねられています。

乾き具合を見ながらコテを動かし、角を丁寧に押さえ、一面ずつ丁寧に仕上げていく。 その繰り返しの中に、左官職人としての経験と、ものづくりへの真摯な姿勢が滲んでいます。

春の気配を感じながら、一棟の家が少しずつ仕上がっていく時間。その壁のそばには、いつも職人の静かな手仕事があります。

完成した家に住まう方が、その壁に手を触れたとき。 しっとりとした質感や、やわらかな空気感の中に、職人たちの仕事が静かに息づいています。

 

🪣 ✨ 🧱 ✨ 🪣 ✨ 🧱 ✨ 🪣 ✨ 🧱 ✨ 🪣 ✨ 🧱 ✨ 🪣 ✨ 🧱 ✨ 🪣 

塗り壁が生み出す空気感や質感を、実際の住まいで体感してみませんか?

里やま工房のモデルハウスでは、室内の空気感、自然素材の質感、家事動線の工夫を、ゆっくりご覧いただけます。
「まだ具体的じゃないけれど…」そんな段階でも大歓迎です。

 


古民家再生や、新築・改築リフォームのご相談も随時受付中です♪
里やま工房のこれまでの家づくりの実例や、実際の空気感をぜひご覧ください。

お待ちしております☺

▶︎ 但馬・京丹後の注文住宅|里やま工房の 施工事例を見る

▶︎ モデルハウスのご案内はこちら

▶︎ 資料請求・お問い合わせはこちら

 

 

ブログ検索

アーカイブ