なぐり仕上げ

投稿日:2021.06.15


皆さまこんにちは。

今日はモデルハウス玄関の
式台に施されている
「なぐり仕上げ」について
ご紹介致します💡




■なぐり仕上げとは?

なぐり(名栗)とは、
木材の板や角材に独特の削り痕を残す
表面加工技術のことです。

なぐり加工の起源は諸説ありますが、
そのなかでも山から木材を運搬する際
虫に食われないように皮や
シラタ(樹皮に近い部分で腐りやすく、
虫がつきやすい)を削った加工から
考えられたという説が有力です。

あくまで下処理が目的であった
なぐり加工ですが、
千利休が意匠材として
茶室の表舞台に取り入れたことで
可能性が広がり、さまざまな柄が
考案されるようになりました。

現在では住まいのなかに
木の趣きをあたえる技術として、
そのデザイン性が
重視され用いられています。





■使用道具「釿(ちょうな)」

なぐりの中でも
ハツリ加工に使用される
「釿(ちょうな)」は、
大工道具の化石ともいわれ
板材の表面の凹凸や皮、
腐りやすい白太(辺材)の部分を
はつる道具として
古くから使われてきました。
その歴史は古く、
石器時代から存在しています。




🏠


そんな「なぐり仕上げ」が
施されている弊社モデルハウス。


モデルハウスの出入りの度
足裏にザラザラとした感触が伝わり
心地よい足触りです(^^)



上記にある通り
重視されているものの
職人の数は減っているのが現状です。



日本の伝統ある技術
少しでも長く続くことを祈ります✨




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