杉~節あり・節なし~

投稿日:2021.06.12


皆さまこんにちは。

先日更新した『現在進行中の家』
「機能的なキッチンは奥様のお城~第2章~」
の中で説明した
杉の木の節あり・節なしについて
少し深掘りしたいと思います♪




まずは木の節(ふし)のことから
簡単におさらいしましょう🍀



《木の節とは》

節(ふし)は、木材表面の
点々としている部分を指します☝

節は木の幹の肥大成長によって、
枝がその幹に巻き込まれた
部分のことです。
つまり、節とは幹に内在する
枝の一部であり、
枝の位置していたところに
その数だけ存在するということです。
また、枯れ枝のような
成長が止ってしまったものが
幹に残ったまま木が成長すると、
その枝は完全に幹に埋もれてしまうので、
見た目は枝の痕跡が全くない場合でも
割材してみると中に節が存在
しているということもあるのです。

《節の種類》

節と一言に言っても
大きく分けて2つの種類があります💡

■生き節

枝が生きている状態で
巻き込まれたものです。
そのため、生きた枝が沢山の
葉っぱを抱えても折れないように
枝とその周囲の幹の組織とは
しっかりと結合しています。

■死に節

枯れた枝が
幹の中に巻き込まれたものです。
枯れてしまった後に
幹に巻き込まれたので、
周囲の組織との結合はしていません。
そのため、製材の仕方によっては、
死節の部分だけ
抜け落ちてしまうこともあり、
その抜け落ちた節を
「抜け節」と呼ぶこともあります。




🌳




さて、そんな節。

もちろん弊社で中心的に扱っている
杉の木にも存在してると同時に
“節なし”と呼ばれる木材があるのです👀




その名の通り「節がない木」のことです💡


上記の節の仕組みから考えると
不思議に感じますが、
木が山で生えている段階から
柱として使われることを想定し
製材時に表面に節がでないように
育てられた木ということになります。


木は外側が年輪をつけて育つので
幹の外に出ている枝は
成長とともに
幹に巻き込まれて節になります。


そこで山の人達は、
枝を人工的に切る作業
「枝打ち」を繰り返してきました。
枝うちして枝を切れば、
木はその傷跡を覆うように
成長していきます。

ある程度の年齢までに
枝打ちをしてやることで、
柱表面に節の出ない木材を
つくることができるのです。





長年にわたる手間暇を
感じざるを得ない工程ですよね。


その分値段も高くなりますが
納得の内容ですm(__)m




節あり・節なし
それぞれの魅力を感じながら
これからも家づくりを
ご提案して参りたいと思います✨



 

 

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