土間のある暮らし|但馬の里山、実りの季節に涼む知恵
みなさまこんにちは☺
今日の但馬は朝からしとしとと雨模様。窓の外の田んぼも、雨粒を受けた稲穂がしっとりと重たそうに頭を垂れています。この雨のおかげか、気温もすっと落ち着いていて、ここ数日感じていたような蒸し暑さがひと段落した一日です。朝晩はことに過ごしやすく、夜も寝苦しさがやわらいで、すっと眠りにつけるようになってきたのが何より嬉しいところです^^
モデルハウスの庭でも、植栽の葉が雨をたっぷり含んで、いつもより緑が濃く、瑞々しく見えます。セミの声も、真夏の勢いからは少しだけ落ち着いてきたような気がします。豊岡の里山では、稲穂が頭を垂れ始めた田んぼが雨に煙り、静かに実りへと向かっている様子が伝わってきました^^
さて、この時季になると、私たちがふと思い出すのが「土間」のある暮らしです。今日は、但馬の里山で昔から大切にされてきた土間という空間と、その涼しさの知恵についてお話ししたいと思います。
■ 昔の家に息づいていた「土間」という空間

但馬の里山の古い家には、玄関を入ってすぐのところに土間が広がっていることがよくあります。稲刈りが終わった後にはここで籾(もみ)の調整をしたり、農具を手入れしたり、雨の日には子どもたちの遊び場になったりと、土間は「家の中にある外」のような、暮らしのための働く空間でした。
床を張らず、たたき(三和土)や土のままにしてあることで、外仕事の延長として自然に使える。玄関で靴を脱がなくても出入りできる、暮らしの緩衝地帯のような場所だったんですよね。
■ 涼しさを生む、土間の知恵
土間が涼しく感じられるのには、いくつか理由があります。
◇ 土や石、タイルなどの素材が熱をゆっくり吸収し、日中の温度上昇をやわらげてくれること
◇ 天井が高く、土間から吹き抜けへと空気が抜けていく設計が多く、熱がこもりにくいこと
◇ 玄関や庭とひと続きになっていることで、風の通り道ができやすいこと
エアコンのない時代から、素材と間取りの工夫だけで涼をとってきた知恵なんです。私たちがふだんお話ししているパッシブデザインの考え方にも、じつはこの土間の知恵と重なる部分が多くあります。
■ 今の暮らしに活きる、土間のある家
今、私たちが家づくりでご提案する土間は、農作業のための場所というよりも、暮らしをちょっと豊かにする「もうひとつの部屋」として活きています。
自転車やベビーカー、キャンプ道具をそのまま置ける土間収納。お子さんが泥だらけで帰ってきても気にせず遊べる玄関土間。庭仕事の合間にひと休みできる、腰かけ代わりのベンチを添えた土間。使い方は住まう方それぞれで、正解はひとつではありません。
夏は涼しく、冬は薪ストーブや土壁の蓄熱でやわらかく暖かい。土間は季節をまたいで頼れる空間なんです^^
■ 里やま工房が考える、土間のある家づくり
私たちが家づくりでご提案するときは、土間を独立した空間としてだけでなく、LDKとゆるやかにつながる「暮らしの一部」として設計することが多くあります。玄関からLDKまで土間を長く伸ばして、家事動線や来客時の使い勝手を兼ねる場合もあれば、あえて土間を小さくまとめて、リビングを主役にする間取りもあります。
似たような考え方に「縁側」がありますが、こちらも縁側をそのまま活かして庭とのつながりを楽しむ設計もあれば、LDKに取り込んで一体化した空間にしたり、軒の深いウッドデッキとして外の心地よさを取り入れたりすることもあります。土間も縁側も、暮らし方に合わせて選んでいただける「余白」のような存在だと私たちは考えています。
無垢の木や漆喰、土壁といった自然素材と組み合わせることで、土間はより一層、呼吸をする空間になります。素材のもつ調湿性や蓄熱性が、土間の涼しさや暖かさをさらに引き立ててくれるんですよね。
実りの季節を迎えたこの時季、里山の風景とともに、そんな「土間のある暮らし」に思いを馳せていただけたら嬉しいです。
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実りの季節に、涼やかな土間のある暮らしをのぞいてみませんか。
里やま工房のモデルハウスでは、室内の空気感、自然素材の質感、家事動線の工夫を、ゆっくりご覧いただけます。 「まだ具体的じゃないけれど…」そんな段階でも大歓迎です。
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