コンセプトは 「つづく、家。」

家づくりとは決して一過性のものではありません。家を通して、住まい手が年月を重ねながら育んだ歴史や文化にこそ、その家の真価があるのだと思います。「持続可能」を意味する“サスティナブル”を念頭に置き、里やま工房では人の営みと自然が調和した家づくり、環境への負荷を抑えながら何代も住み続けられる家づくりを行っています。家族の数だけ暮らしや住まいがあり、家への思いもそれぞれ違います。私たちは施主様との共同作業を通して、最適な家づくりを行います。

取締役会長 池口 善啓
池口 善啓

里やま工房の家づくりに欠かせない3つの要があります

人間=人々の暮らし

但馬・丹後は、先祖から受け継いだ土地で農業や漁業、又、地場産業に従事するサービス業や製造業で暮らしを立てる人が多い地域です。海や山が近いため自然相手の趣味も楽しむことができます。
そんな人々も場所、仕事、趣味、年齢、家族構成などが違えば、暮らし方も家の形もひとつとして同じものはないはずです。
私たちはそれぞれの家族の暮らしに合わせた家づくりが大切だと考えます。

空間=風景

外の風景、それは遠くに臨む山々だったり、庭の草木や花であったり。そんな家の中から眺める風景も日常の楽しみとして感じられる家づくりをしています。そして家族の風景も然り。今、自分が立っている場所から見えるもの、それが風景です。
日々の何気ない暮らしの中にはたくさんの家族の風景があります。年月の流れとともに暮らす人も風景も変わります。
私たちは、さまざまな風景に気づき、楽しむことが大切だと考えます。

時間=残すこと

この地に多く残る昔ながらの木造住宅。それら軸組み工法で建てられた家は、家族の風景や思い出とともに、時代が流れてもブレることなく受け継がれてきた日本の文化そのものです。
生活スタイルの変化とともに家の形もずいぶん変わり、今となれば「暗くて寒い、不便で使いにくい」そんな悪いイメージの昔の家も、太陽の光と風の出入りを工夫し、明るく暖かな家に直すことができます。
私たちは、それまでの人々の暮らしや家族の風景、日本の文化を残すことが大切だと考えます。

里やま工房は人々の暮らしに合わせ、そこから見える風景を楽しみ、
暮らしと風景をずっと残すことができる、そんな「つづく、家。」をつくります。

パッシブデザインを採用しています

パッシブデザインとは

上記3つを鑑み、風の流れや太陽の光・熱を考慮した上で設計をする方法です

無償で使える自然のエネルギーをうまくコントロールすることで、極端な暑さや寒さをなくし、常にほどよい温度を保つことができれば、設備機器に依存しなくても、必要最小限のエネルギーで済む上、環境にやさしく、お財布にもやさしい暮らしができるのだと考えます。

敷地をよむ

敷地の周りの様子はどうなっていますか?

敷地の真ん中に立って、ひと回りしてみましょう。どんな建物があり、どんな景色ですか?方位磁石を置いてみて南北を確認すると、日当たりの良い場所かどうかがわかりますよ。敷地の条件は自分たちでは変えられないので、調べることが大切です。

丈夫な地盤ですか?

あなたの求めるその土地の近くに、長年経過した家があれば、基礎や家にひびが入っていないか等よく観察してみましょう。

太陽の角度

どちらから日が昇り、どちらに沈みますか?

太陽の光は季節や時間帯によって高さや奥行きを変えて家の中に入ってきます。夏にはギラギラした西日を避け、冬は暖かな日差しが入ってほしいものです。太陽の光が差し込む角度をしっかり考えて、窓の配置や植栽の計画をし、日の光を適切に利用できる家の形を考えます。

風の流れ

風はどちら向きに吹いていますか?

日本海側にある但馬・丹後でいうと、午前中は北(海)⇒南(陸)に、夕方になると南(陸)⇒北(海)に風が吹きます。自然の摂理に従い、そこに窓を持ってくることで自然と家の中に風が流れます。

暑い夏をどうやって快適に過ごしますか?

真っ先に思い浮かぶのはエアコンの風ではないでしょうか?すぐ部屋を冷やしてくれるのでとても便利ですよね。でも逆に冷えすぎたり乾燥しすぎたり困ったことありませんか?使わないことを提唱しているのではなく、自然の風をうまく使うことによって快適に過ごせたら良いですね。